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おかやま産業情報 06年6月号 人・企業・製品
(株)アスコルバイオ研究所 ・ 岡山市

岡山にビタミンCの情報発信基地 健康と生活環境のアメニティ追究

研究成果生かす大学発ベンチャー
「岡山をビタミンCのメッカにしたい。ビタミンCに関する研究と情報の発信基地を築き上げたいです」
―こう話すのは、(株)アスコルバイオ研究所の代表取締役・山本格社長。
同社は、岡山大学名誉教授で薬学博士の山本社長が、薬学部教授時代(平成17年定年退官)の
平成16年に設立した大学発ベンチャー企業。安定型ビタミンCの世界をアカデミックな立場から追究
するだけでなく、それを生かした機能性食品、化粧品、医薬品の研究開発と商品販売を通じ市民の
健康に貢献できる企業をめざしている。
昨年4月から同社が入居する岡山リサーチパークインキュベーションセンター(ORIC)内の研究開発
センターを訪ねた。

新型ビタミンCの量産化に成功
30年以上にわたり、大学で予防薬学を中心に有機化学、薬理学、免疫学など幅広い分野で研究を
続けてきた山本社長。中でも、免疫力を高めるビタミンCの研究に着手したのは昭和60年頃から
だった。
当時から、ビタミンCは免疫作用活性化をはじめ、ガンなど生活習慣病の原因とされる活性酸素の
除去、美白効果などを含め、病気の予防に有効なビタミンとして知られていたが、熱・酸素・光など
に対し弱く壊れやすいという欠点があった。
山本社長はビタミンCが酸素によってどのように壊れるかを解明し平成元年には壊れにくいビタミンC
をつくる酵素を世界で初めて発見。平成6年には、林原生物化学研究所(岡山市)との共同研究で、
壊れにくい新型ビタミンC「AA−2G(アスコルビン酸2−グルコシド)」の量産化に成功した。
新型ビタミンCは、皮膚を通しても吸収できる性質があったため、その美白効果に注目した大手
メーカーが化粧品として研究開発し販売。現在、年間約1150万t生産され、国内約8割のメーカー
の美白・美肌化粧品(医薬部外品)に使われているという。

服用できる世界初の製品
また、「AA−2G」は、平成16年には厚生労働省・食品衛生法の規定に基づき食品添加物として
指定され、服用できる世界で初めての安定・持続型ビタミンCとして認可された。
この時点で、翌年には退官を控えていた山本社長だったが、好きな研究続行のためにもと、
同年9月会社を設立。大手製薬会社からのOEM(相手先ブランドによる生産)依頼はすべて断り、
自社ブランドとして平成17年7月から「AA−2G」を商品名「プロビタC」というサプリメントとして
発売開始した。
この製品には、皮膚粘膜の健康維持、メラニン色素を抑制する美白効果、コレステロールの減少、
たんぱく質の寿命を延ばす、抗酸化作用による老化防止、コラーゲンの生成促進、鉄の吸収促進
などの有効性が認められている。
今後、清涼飲料水や各種健康食品、最先端医療分野などへの応用も期待されているところだ。

産学官連携の旗振り役として
「これからの医療は、食生活の改善と適切な運動、また機能性物質を含むサプリメントの摂取など
により、病気を未然に防ぐことを目的とする予防医学が中心となるでしょう」と山本社長。
そこで同社では病気を防ぐ物質を、研究するだけでなく産学官連携して商品開発など実用化し、
研究を地域の活性化、市民の健康増進に役立てる姿勢を貫く。こういった姿勢は、山本社長が
研究者時代から培ってきたもので、まずは昭和62年、バイオを産業化しようと、県内の研究者
同士で「岡山県バイオ懇話会」を設立。事務局を引き受けた山本社長は、当時から岡山県産業
振興財団とも人的交流を図った。
平成10年には岡山県生理活性物質研究会を作り、今度は実際に産業界からも会員を募り、
研究と企業活動を結びつける。さらに、平成14年、岡山県がバイオ関連産業の育成を目的に
設立し、企業や研究者らが加わる「バイオアクティブおかやま」の初代会長に就任。現在は
相談役に退いたものの、研究者時代から産学官連携の旗振り役として奔走し続けてきた。

様々な「実践の場」を運営
今後、同社は、主力商品「プロビタC」の拡販に力を入れるとともに、AA−2G含有芳香消臭液
「ハーバルアクア」や、AA−2Gを配合したルイボスティー「ルイボスC」などの新商品も開発し、
「健康と美」への関心が高い首都圏市場などへの販路開拓をめざす。
また、こうしたビタミンCに関連した商品だけでなく、食と健康を一体的に考えるという側面から、
昨年夏にはカフェを開き、今年3月には会員制のテニスクラブもオープンさせた。
このユニークな事業展開に対し山本社長は「カフェもテニスクラブも私たちの研究の実践の場」
として活用したいと考えています。運動をするとどのように乳酸がたまり、またどのような食品が
体によいのか、考え実践する空間です」と話す。

新たな研究開発棟の設置めざす
このほど、現在入居するORICの隣接地約7,000平米の土地を借り、平成20年秋の完成を
めざして自社専用研究開発棟を建設する予定だ。「40人〜50人規模で研究者を受け入れ、
バイオを志す若者の雇用増やしたい」とのこと。ビタミンCに関するあらゆる情報が手に入り、
また発信できる中心地を築き上げることで、様々な商品開発、健康も含め生活環境すべてに
かかわる「アメニティ」を追究していきたいと、山本社長は目を輝かす。
「岡山県産業振興財団には経済的な支援ももちろんだが、この地が研究開発にふさわしい
環境になるよう、様々な規制の緩和や整備に取り組んでいただきたい」との期待も話しながら、
それ以前にどんな事業であっても、「柱を持って自力でやり抜く覚悟が必要」との持論を譲らない。
「最終的には、日本でビタミンCといえばアスコルバイオ研究所だと言われるようになりたいですね」
山本社長は尽きることのない意欲を語ってくれた。