ビタミンCについて
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Q.
天然のビタミンCと人工のビタミンCではどう違いますか?
A.ビタミンCの正式名称は「L-アスコルビン酸」と呼ばれますが、果物や野菜に含まれる天然に存在するビタミンCも、人工的に作られた合成のビタミンCもいずれも「L-アスコルビン酸」に変わりはなく、なんら違いはありません。例えば、病院で薬として処方されるビタミンCもやはり合成ですが、しっかりとその働きを果たしています。
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Q.
ビタミンCの所要量はどれくらいですか?
A.厚生労働省が定めるビタミンC所要量は、大人で一日100 mgです。幼児の場合はこれより少なめで、また妊婦の場合はこれより多めに摂取することが推奨されています。しかし、これはあくまでビタミンCの欠乏症である壊血病を予防するための量です。ビタミンCには多様な生理作用・薬理作用があり、健康維持や美容の観点から、十分な量のビタミンCを摂取する必要があります。
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Q.
ビタミンCはいくら飲んでも大丈夫ですか?
A.ビタミンCは一度に一定量以上摂取すると、尿中へと排出されるため、特に上限量というのは定められていません。
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Q.
ビタミンCに副作用はありますか?
A.これまでビタミンCに関して「尿路結石の原因になる」、「血中ビタミンB12の低下を招く」、「鉄を過剰吸収させる」、「痛風を悪化させる」、「発ガン物質を作る」などの副作用の報告が取り上げられたこともありますが、さまざまな研究を経て、現在では安全性の高いものであるということが実証されています。しかし、酸性の強い物質なので、一時的に喉焼けや胸焼け、 胃痛といった症状が現れる場合があります。
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Q.
ビタミンCはいつ摂ればいいですか?
A.基本的には食後に摂ると吸収効率が良いと言われています。しかし、ビタミンCは水に溶けやすい水溶性ビタミンなので、食事と一緒でなくても十分体に吸収されます。不調や疲れを感じたときにも摂取することをおすすめしています。
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Q.
ビタミンCを摂ると下痢をしますか?
A.ビタミンCには緩化(便を柔らかくする)作用があります。したがって便秘症の人はお通じが良くなったりするでしょう。しかし一度に多量のビタミンCを摂ると、まれに下痢を起こす人もいます。それはビタミンCが酸として作用することと、ビタミンCの腸内分解によって発生するガスによって、腸の動きが高まるためと考えられます。一過性のものなので心配はいりませんが、気になるようでしたらビタミンCを空腹時ではなく食後に摂ったり、 摂る量を少量からはじめたりして、様子を見ながら少しずつ増やすといったことをおすすめします。