ビタミンCについて
そもそもビタミンとは?
ビタミンとは身体の働きを助け、調子を整えるために欠くことのできない微量栄養素のこと。人はビタミンを身体の中で作ることができないので、不足すると欠乏症を引き起こします。ビタミンCは数あるビタミンの中の水溶性ビタミンの一種で、化学名は「L-アスコルビン酸」といいます。
ビタミンの分類
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水溶性ビタミン
水に溶けやすい
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ビタミンB群、C
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脂溶性ビタミン
水に溶けにくく油(脂)に溶けやすい
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ビタミンA、D、E、K
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ビタミンCの多様な働き
私たちが体内に取り入れた空気中の酸素の数パーセントは、「活性酸素」と呼ばれる反応性の高い物質に変化します。この活性酸素は、その強い酸化力で体内のウィルスを撃退するのですが、これがたくさん増えると、大事なDNAやタンパク質を傷つけて細胞の機能を低下させ、ガンや動脈硬化、脳卒中、糖尿病などの原因となります。この活性酸素を捕捉し無害化する「抗酸化作用」が、ビタミンCの主な働きです。
ビタミンCのその他の働き
- そのほかにもビタミンCは、私たちの身体のあらゆる場所で大活躍しています。
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- 1
- 免疫機能を高める
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- 2
- コラーゲンの生成を促す
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- 3
- メラニン生成を抑制する
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- 4
- 鉄の吸収を高める
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- 5
- カルシウムの吸収と代謝に関与する
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- 6
- アミノ酸の代謝に関与する
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- 7
- 糖の代謝に関与する
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- 8
- アレルギー反応で生じるヒスタミンの放出を抑える
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- 9
- ストレスを軽減するホルモンの生成を促す
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- アルコールの分解を助ける
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- 11
- タバコの毒性の無毒化を促す
現代人のビタミンC摂取の必要性
ビタミンCは下記のような生活習慣により、日々のなかでどんどん失われていきます。
- 風邪
- 風邪のウィルスと直接的・間接的に闘うことで、ビタミンCは急激に失われます。
- 飲酒
- アルコールを多量に摂取すると、その分解を助けるビタミンCの消費も早くなります。
- 喫煙
- たばこ1本で25~100 mgのビタミンCが失われます。また副流煙でも消費されてしまいます。
- ストレス
- ビタミンCはストレスを跳ね返すメカニズムに関与しているため普段の3~8倍の量が失われます。
- 激しい運動
- 汗とともにビタミンCが失われ、エネルギーを大量に消費することでビタミンCの消耗も激しく、尿中への排泄も多くなります。
- ウイルス感染症
- 風邪と同様、ウイルス感染症においても、やはり急速にビタミンCが失われます。
さらに食物でビタミンCをきちんと摂っているつもりでも、2~3時間後には尿として身体の外に排出されてしまい、水に流されやすく熱に弱いため、調理の段階でビタミンCは壊れてしまうことも。加えて農薬や人工照明を用いたハウス栽培による野菜や果物は、ビタミンCの含有量が少なくなっているともいわれています。ストレスや紫外線、環境汚染、食品添加物等に日々さらされている現代人は、ビタミンCの消費が早いので、実は十分に摂れていないのが現状です。野菜や果物をしっかり摂ることを基本に、足りない分はサプリメントで補うことも大切です。
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